東電、規制委へ誤データで申請

東京電力の柏崎刈羽原発6・7号炉適合性申請の問題(1)

  誤ったデータで申請、規制委は見抜けるか。


 東電の申請資料、膨大なためになかなか目を通すのは大変。でも、耐震安全性に関わる地質や地震のデータはもう一度念のため、っていうわけで、今日の柏崎刈羽原発活断層問題検討グループの会合のために,昨晩、遅くまでチェック。とんでもないデータが使われていた。

下の図は、敷地内の群列ボーリングの解析結果を断面の形で表したもの。この図は、敷地内の変形/変動に関わって何枚も同じものが使われる代物。

2014年02月13日21時46分24秒

この図は見たことがある。思い出した。

 そう、2007年の中越沖地震の後、敷地を通る真殿坂断層をまたいで東電が新しくボーリング掘削して、その解析結果を示したのがこの図の下の方の図。

 しかし、これは2008年、新潟県の「地震、地質・地盤小委員会」の場で、私が、これまで西山層の上限面平面図で示してきたものと齟齬がある、誤っているのではないかと指摘して、修正を施したはず。

  2008年暮れに修正して出てきたのが下に示した図。
  2枚有るが、上の方はボーリングの位置と、西山層の上限面分布を示した図。 
  それを参考にしながら、あらためて断面図を直しました,というのが一番下の図。

敷地内断面
敷地断面1

  如何です。東電は一度、間違っていると修正した図を、又平然を規制委に提出しているのです。

  なぜ、この図が問題なのか、それは左から3つ目のボーリング、G-7ですが、その約100m南の地点で、東電は福島事故のあと新たなボーリングをして、深さ-40mの所に西山層の上限が来るとし、さらに-30mくらいの所に、加久藤火山灰(およそ33ないし34万年前)を見いだしたとしているからです。そして、敷地内の断層の活動年代を30万から20万年前とする重要な根拠にしているからです。左から3本目の深さを見てください。西山層の上限はもっと浅くなっています。100m南に行くと深くなるかも知れません。それをチェックするのは、真ん中の西山層上限等深線図ということになります。非常に微妙、ほんとに新しく掘ったG-16(加久藤火山灰はこのボーリングだけ)の資料に疑義が生まれるのです。私たちにも、ボーリング試料を観察させるべきですね。

  まあ、私は、県技術委員として、何としても、このボーリングをはじめ、ほかのデータもチェックできるよう,求めます。


  下の二つの図が小さくて見にくい場合は、新潟県のHPで(http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/2-2-jisin15-3.pdf)でご覧ください。
スポンサーサイト

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

立石雅昭

Author:立石雅昭
立石雅昭のブログへようこそ!
 福島原発の事故直後に新潟大学を退職。地質学を専門としています。それまでも原発の地盤問題に携わってきましたが、福島原発の事故はあらためてその恐ろしさを認識させてくれました。原発ゼロの運動を広げるために、新潟を中心に活動していますが、twitterやfacebookで書ききれない情報や思いを伝えられればとの思いからブログを始めました。よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR